グレコ GOⅡ950 のボディをマット仕上げにしてみたかった編

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ロックギター関連
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サテン仕上げ?マット仕上げ?

グレコの昔のカタログ情報では、このGOⅡ 950の塗装はマット仕上げいうことです。
マット仕上げはいわゆるつや消しで、
今思えば、昔中古で手に入れた時のあれがマット仕上げだったのかあ。
当時、ギタークロスで拭いたところツヤが出たのでそれ以来ツヤピカ状態のまま使ってました。
サテン仕上げも同等の意味で使われているように思いますが。
よくネックの塗装でツヤピカのグロス仕上げに対し、
つや消し+サラサラ感ですべりがいいとされています。
マット仕上げもサテン仕上げもメンテナンスにワックスや研磨剤入りクロスを使うと、
ツヤピカになり台無しになります。

ちなみに、英語でつや消し仕上げは
・matte finish
・satin finish
・frosted finish
・delustering finish
などの表現になります。

前記事で書いてきたように、
フレットすり合わせ・金属パーツ磨き・ボディの打痕修復などやってきましたが、
そのギターは今、(写真1)の状態。
グレコギター製造時のマット仕上げを再現は無理として、
手作業でマット仕上げに近いものにしてみたいと思います。
と言っても、現状でツヤピカはだいぶ薄れているとは思います。
※今回、ネックの塗装は現状維持です。

メーカー製造時のマット塗装はトップコートにつや消しのクリア塗料を吹いているのだと思われます。

写真1

マット仕上げにするサンドペーパーの番手は

#3000くらいの耐水ペーパーで水にぬらしてやさしく研磨などと想像しましたが、
なんとなくホームセンターで目に入った、
・スポンジヤスリ #3000
でやってみる。

(写真2)はピックアップから写真下の部分を#3000でこすり上げたところ。
ちょうど光があったっているところですが、
あまり力を入れず、ヘアラインが残りそうになったら縦横にこすって消す感じでした。
ベビーパウダーのように細かい粉がたくさん出ます。
30年以上たった塗装の表面を落とすのもリフレッシュになっていいのかなと・・・

やってみるとパッと見はいい感じにつや消しです。
が、よくよく見ると光具合が白いもやがかかった感じなのです。
写真にはその感じが移りませんでした。
ソリッドカラーなら#3000のスポンジヤスリでもいいかもです。

写真2

(写真3)の光が当たった部分はまだツヤがあるままの部分です。
向かってピックアップの左側がつや消し。
しゃ(紗)がかかったようなつや消しもこれはこれでありかなとも思ったのですが、
木目の見えるシースルー塗装ではなんか変な感じです。
さらに目の細かい番手でこすってみようと
フィルムヤスリ#4000を用意。

写真3

本来、ボディ全体の塗装メンテはピックアップやノブ類を外してやるものだと思いますが、そこをずぼらにやると写真4のようにこすり跡が目立ちます。
指で狭いとこをこするには縦横自由にできないうえ、小さく切って使うスポンジヤスリの縁で傷つきます。

写真4

さて、フィルムヤスリ#4000は下写真のもので表裏があり、
スポンジヤスリ同様好きな大きさに切って使えます。

結果、これで研磨すると紗(しゃ)は消えるのですが、
余計な網目状の研磨跡が出てきました。
#3000で目に見えない凹凸ができたのかもしれません。
それもしつこく研磨して、何とか目立たなくしましたが、
同時にせっかくのマット感も薄れたようで、
中途半端なマット仕上げとなりました。

フィルムヤスリ#4000

ボディ裏面は大きなベルト傷もないので
ツヤピカでもツヤ消しでもどうでもいいのですが、
#4000で研磨し、表と同様に半つや消しのようにしました。

写真5

下写真は、金属パーツ磨きの前記事でも磨いたピックアップ回りにつくプレートです。
ゴールドメッキの腐食を落とすためにサッと磨いただけでしたが、
金属用耐水ペーパー #240, #400, #800, #1200, #2000,
車ボディキズ消しコンパウンドで研磨しなおしてみました。
さすがに、ステンレスは硬い。
#240 でもガリガリ削り粉が出るわけでもなく終わりました。
最終的にピカールでも使わないと鏡面仕上げは無理ですね。
気持ち的にすっきり磨けたのでこれで良しとします。

裏面はゴールドメッキが落ちないようにサッと磨いただけです。

下の写真は、上写真の金具とグレコ オリジナルのT.S.ビブラートというトレモロユニットを元通り取り付けたところ。
弦を張らないとスプリングでトレモロユニットがボディーに押し付けられ傷がつくのでティッシュペーパーをはさんでいます。

最後にペグも磨いてみよう

(写真6)はヘッドの状態。
ヘッド先端などに小さな打ちキズはありますが、それは放置です。
ストラトと違いヘッドに角度が付いているので、
ストラトのように1、2弦のストリングガイドはついていません。
トラスロッドカバーの金属部分は錆びていたので磨き、
木を張ってある部分はレモンオイルで拭きました。
ペグは特段痛みもなく正常ですが、ノブのメッキは落ちています。

写真6

グレコ オリジナル MH803G ロトマチックタイプが付いています。
元々きれいですが、またまた車のヘッドライトカバー磨きを綿棒につけザッと磨きました。
「G GRECO GUITAR」の文字もすれておらずきれいに見えます。
ペグを取り付けるネジが見えませんが、突起がヘッドの裏の穴に刺さっていて、
表に見えるナットで止まっています。
1弦のナットが緩んでいたのを締め、
ノブの先端のネジを締めて各ペグの回る硬さを硬めに調整して、
フレットすり合わせから始まった今回のギターメンテナンスの終了とします。

まとめ

ネックをサテン仕上げにするのに木工用ペーパー#300くらいでがっつり削った他の人の記事を見かけましたが、シースルー塗装のボディーにそんな粗目を使う勇気はありません。
最初に使ったスポンジヤスリ#3000はドライではやさしくやったつもりでも
だんだん力が入りちょっと強すぎた感じです。
ツヤピカのポリウレタン塗装をマット仕上げにするには、
一発目からフィルムヤスリ#4000をスポンジのような柔らかいものに巻き、
もしくはスポンジヤスリ#3000でも・・・
水を付けてやさーしくこすってツヤを落とす、水研ぎ作戦が良かったような気がします。

何はともあれ、まだ弦を張って試奏してません。
肝心のフレットすり合わせがうまくいっているのかどうかは、
またの機会に書きたいと思います。

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